冬からサーフィンを始めたい女子へ
今年こそサーフィンを始めたい女子のみなさんの中には「サーフィンデビューはどのシーズンがいいんだろう?」って考える人も少なくないと思います。
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【サーフィン=夏】というイメージが強いと思いますが、サーフィンは一年中楽しめるスポーツです。
サーフィンデビューにあたっては、それぞれのシーズンでメリット・デメリットがあるので【サーフィンを始めるベストシーズンはいつか?】と聞かれると、一概に【いつ】と答えるのは難しいですね…
住んでいる地域や装備にかけられるお金(それぞれのシーズンで必要な装備については後に詳しく説明します)などの条件にもよりますし、あなたのやる気の度合いにもよります。
今回は、寒い冬からでもすぐに始めたいという女子向けに冬(12月・1月・2月)のサーフィンデビューのメリット・デメリットについて書いてみます。
冬のサーフィンデビューのメリット
人が少ない!
冬にサーフィンを始める最大のメリットは、他のシーズンに比べて人が少ないこと。
湘南など他のエリアに比べて冬の水温が高い・サーフショップがたくさんある・(車を持たないサーファーにとって)電車でのアクセスがよいなどの好条件のポイントでは冬でも混雑することもありますが、冬は概ねどのポイントもサーファーの数が少なくなります。
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ビギナーのうちは「他の人にぶつかってしまったらどうしよう」と思いながら海に入ると思いますが、冬はそんな心配も軽減されます。
日焼けの心配が少ない!
サーフィンを始めたいと思っている女子が一番気にすることは、やっぱり日焼けではないでしょうか。
日焼けの原因となる紫外線にはA波(UVA)とB波(UVB)がありますが、UVAは1年のうち一番少ないのが12月で、UVAが最も強くなる5月の半分程度になります。
UVBは、夏に比べると冬は1/5程度になります。
他のシーズンに比べると日差しも強くなく、太陽が出ている時間帯も短いので、日焼けの心配も少し軽減されると思います。
とは言っても女子は冬でもUVケアは必須ですよね!
私はとっっっても日焼けしやすいので、冬でもバッチリ日焼け止めを塗っていますよ〜!
サーフィンに適したコンディションが期待できる
もしあなたが太平洋側の海でサーフィンしたいと思っているなら、冬はサーフィンに適したコンディションが期待できるシーズンです。
なぜなら、冬の気圧配置は【西高東低】と言われ、日本列島の西側に高気圧が、東側に低気圧が位置し、この気圧配置では北よりの風(北西風)が吹きます。
北よりの風(北西風)は、太平洋側の南向き〜東向きのポイントでは、オフショアよりの風(陸から海に向かって吹く風のこと。海岸が南向きのポイントでは北風がオフショア。東向きのポイントでは西風がオフショア)となるため、海面が整ったよいコンディションでサーフィンできます。
ちなみに日本海側では冷たく湿った北西風が吹きつけて大雪が降り、海もオンショア(海から陸地へ向かって吹く風)になり大シケとなるので、日本海側にお住まいの方が冬にサーフィンを始めるのは厳しいかもしれません。
詳しい気象についての解説は後に書きたいと思います。
冬のサーフィンデビューのデメリット
寒い!
冬のサーフィンは、とにかく寒さにいかに耐えられるか…です。
今はウエットスーツも性能がよくなっているし、ブーツやグローブなどいろいろな防寒グッズもあります。
関東であれば、湘南エリアは冬でもブーツなしでサーフィン可能です。
ちなみに冬にサーフィンすると妊娠しにくいなどという情報を以前 目にしたことがあります。
確かに体を冷やすことはよくないですが、冬にサーフィンして妊娠できなくなったという科学的なデータを私は見たことがありません。
私は冬も海に入りますが、いたって普通に妊娠・出産しましたし、サーファーで子どもがいる方は国内外問わず多くいます。
私が冬にサーフィンする時は、防寒対策はもちろん、コンディションが悪い時は無理して入らない・寒くなったらすぐに上がる・サーフィン後は温かい食べ物や飲み物をとる・帰宅したらすぐ温かい湯船にいつもより長めに入る…など他のシーズンよりいろいろと気をつけるようにしています。
けれど、女子にとって冷えは大敵なので、寒さに弱い方や冷えが気になるという方は冬のサーフィンは避けたほうがよいかもしれません。
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装備にお金がかかる
サーフィンを始めるのに必要なものはサーフボード・リーシュはもちろんですが、ウェットスーツも必需品です。
常夏で暖かい場所であれば水着でサーフィンできますが、日本で水着でサーフィンできるのは真夏のほんの一時期だけで、他のシーズンは気温・水温に合わせたウェットスーツが必要です。
特に冬は他のシーズンに着用するウェットスーツよりも生地に厚みがあったり、裏地が起毛になっていたりと防寒対策が施されたセミドライと呼ばれる種類のウェットスーツを着用します。
セミドライは防寒・保温性などを追求して作られているため、他のシーズンに着用するウェットスーツよりも価格が高いです。
また、エリアによってはブーツ・グローブ・ヘッドキャップなどが必要になる場合もあります。
冬のサーフィンはこのように装備にややお金がかかるので、サーフボード・リーシュ・ウェットスーツを全ていっぺんに揃えると「けっこうお金がかかるなあ」と感じる方もいると思います。
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ちなみに、冬に着用するウェットスーツには完全防水のドライスーツというものもありますが、構造が特殊で他のウエットスーツと着用の方法も異なるなどさまざまな理由からビギナーにはオススメしません。
ウェットスーツの種類については後に詳しく説明します。
動きづらい
冬用のウェットスーツを着て、そのうえブーツやグローブを着用するとほぼ全身が覆われた状態になります。
そのような状態で、しかも冷たい水の中で体を動かすというのは、最初のうちは思った以上に大変だろうと思います。
着慣れないウェットスーツを着て、体を動かすことに少し違和感を感じる方もいるかもしれません。
また、寒いと体も動かしづらくなりケガの原因になることもあるので、冬は特に念入りにウオーミングアップをして、体を十分にあたためてから海に入ることをおすすめします。
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冬のサーフィンデビュー まとめ
私は1年中サーフィンするので、もちろん冬も海に入りますが、ウェットスーツも進化してきて昔よりも防寒性能が高くなったし、生地も柔らかく動きやすいので以前ほど冬のサーフィンにストレスを感じなくなりました。
塗ると体が暖かくなるというジェルもあるので、冬はそれを愛用しています。
サーフィンを始めるにあたっては、どのシーズンにもメリット・デメリットはあるので、あとはあなたのやる気しだい。
「冬は寒いけど、人が少ないうちにたくさん練習したい!」という方もいると思います。
そんなやる気のあるあなた、寒さに負けず頑張りましょう♪ 応援しています!