秋冬のサーフィンに必要なウェットスーツの種類と選び方
早いものでもう11月も半ばですね!
北海道では大雪が降ったりもしていますが、私が住む湘南は秋晴れの日が多く、波もそこそこあって秋のサーフィンを楽しんでいます。
だいぶ気温が下がってきているので、友達からは「寒くないの?」なんて聞かれることもありますが、湘南エリアの海水温はまだそれほど低くなく、寒さはまったく感じません!
最近のウェットスーツは性能もよく、私がサーフィンを始めた10ウン年前よりも温かさ・動きやすさ・着脱しやすさなど格段によくなっています!
ということで今回は、秋冬のサーフィンに必要不可欠なウェットスーツの種類や選び方について書いていきたいと思います。
秋冬のサーフィンに必要なウエットスーツ
秋・冬に着用するウェットスーツは3種類。
- フルスーツ
- セミドライ
- ドライスーツ
それぞれについて詳しく紹介していきますね。
フルスーツ
長袖・長ズボンタイプのウェットスーツ。
ジャージ素材でできた【ジャーフル】(ジャージフルスーツのこと)や、【スキン】と呼ばれるラバー素材でできたもの(あるいは両方を組み合わせたもの)があります。
手首から足首まで全身が覆われているので保温性があり、主に秋・初冬・春に着用します。
全身をカバーするという意味では、後に紹介するセミドライもフルスーツではありますが、フルスーツは主に【ジャーフル】のことをさし、セミドライは【セミドライ】と呼ぶほうが一般的なように思います。
フルスーツはロングシーズン着用するので、サーファーなら必ず持っておくべきウェットスーツです。
フルスーツの選び方
生地
フルスーツに使われる生地は2種類。
- ジャージ
- スキン(ラバー素材)
スキンのほうが風を通しにくく、防寒性に優れていますが、爪を引っかけるなどするとすぐにキズがついてしまったり、取り扱いにも注意が必要というところが難点。
私は着脱・取り扱いがしやすく、動きやすいジャージ素材でできた【ジャーフル】をオススメします。
フルスーツの生地の厚さは3㎜が主流。
これより薄い生地のものもありますが、初めて購入するのであれば、一般的な3㎜のものを選ぶのがよいでしょう。
ジッパーありか・なしか
フルスーツにはジッパーがついているものとそうでないものがあり、種類によって着脱のしかたが少し異なります。
主なタイプとしては
- バックジップ
- ノンジップ
- ネックエントリー(ネックイン)
があります。
他にもジッパーがあるタイプとして、フロントジップ・チェストジップなどがありますが、ここではバックジップ・ノンジップ・ネックエントリータイプについて紹介します。
バックジップ
背中にジッパーがついていて、それを開閉して着脱するタイプ。
開口部が大きいので着脱しやすいのが特長。
ノンジップ
背中にジッパーはなく、首~肩にかけて開口部があります。
バックジップよりは開口部が狭く、着脱がしにくいと感じるかもしれませんが、最近のウェットスーツは生地も柔らかいので慣れればとってもカンタン!
私は、初心者の頃はバックジップタイプのものを使用してましたが、今はノンジップタイプのものを使用してます。
こちらのタイプのほうが背中や肩周りにストレスがなく、動きやすいように感じます。
ネックエントリー(ネックイン)
首に開口部があるタイプ。
開口部は他のタイプのものより小さいですが、伸縮性のある生地を使用しているので、体を通せるくらい大きく広がります。
これも慣れるまでは着脱しにくいと感じるかも。
私は、このタイプは着たことがないんですが、開口部が小さいため保温性には優れているものの、使用しているうちに首周りがだんだん伸びてきてしまう…というデメリットもあるようです。
ですので、初心者にはバックジップもしくはノンジップタイプがオススメです。
価格
ブランドや使用する生地にもよりますが、約4万円〜8万円。
いいものを買うにこしたことはないですが、サーフィンを続けるならいずれは買い替えるものだし、個人的には、初心者のうちは高額なものを購入する必要はないと思います。
セミドライスーツ
防寒・保温性に優れた冬用のウェットスーツ。
【セミドライ】と呼ぶほうが一般的なように思います。
上半身には風を通さないスキン(生地の厚さ5mm)、下半身にはジャージ素材(生地の厚さ3mm)を使用しているタイプが多いです。
こちらもジッパーのあるタイプ・ないタイプがあります。
ちなみに私はノンジップタイプを使用しています。
価格
ブランドや使用する生地にもよりますが、約6万円〜10万円。
「冬もサーフィンしたい!」という方は、セミドライも準備しましょう。
ジャーフルよりセミドライのほうが使用期間が長いというエリアもあります。
ドライスーツ
セミドライと同じく真冬用のウェットスーツ。
ですが、ドライスーツはブーツ一体型になっているためセミドライよりも温かいです。
防水性・気密性も高く、中に海水が侵入してくるということがほとんどないので、中にTシャツなどの服を着ていても大丈夫なんです。
保温性にとても優れているので、寒冷地のサーファーや寒さが苦手なサーファー向け。
温かいというメリットはあるものの、着脱のしかたにコツがあったり、他のウェットスーツに比べると動きにくさを感じたりするなど、デメリットもあります。
こちらもジッパーのあるタイプ・ないタイプがあります。
価格
ブランドや使用する生地にもよりますが、約10万円〜15万円。
東北・北海道など極寒地では使用しているサーファーもいますが、エリアによってはセミドライにキャップ・グローブ・ブーツなどを着用することでも防寒対策は可能なので、「どうしても必要」ということがないかぎり購入する必要はないかも。
ウェットスーツはどこで買ったらいい?
ウェットスーツの購入方法は主に3つ。
- サーフショップなどでカスタムオーダーする
- インターネットで購入する
- 既製品を購入する
ウェットスーツは体にフィットして動きやすいものがよいので、サーフショップなどで採寸してもらい、カスタムオーダーして作るのがベストです。
初心者のうちはどんなウェットスーツがいいのかわからないと思いますが、そんな時でもスタッフがアドバイスしてくれるので安心です。
オーダーの際には、自分の好きな色・デザインを選んだり、ウェットスーツブランドのロゴを好きな位置に入れたりもできます。
オーダーしてから完成までは、だいたい2週間くらい。
季節の変わり目などオーダーが集中する時期は2週間以上かかることもあるので、使用したいシーズンに間に合うようにオーダーしましょう。
他にはインターネットでオーダーしたり、既製品を購入するという方法もありますが、あまりオススメはしません…
インターネットでオーダーする場合、自分で手首・足首・股下などを採寸し(背中など採寸しにくい箇所は友達や家族に手伝ってもらいましょう)、そのデータをメーカーに伝えることになるのですが、自分で採寸するのは大変ですし、誤差も出ます。
既製品(【吊るし】と言われます)も販売されてはいますが、S・M・Lというように大まかなサイズ展開になっているので、既製品のサイズが自分の体型とピッタリ同じというのは、なかなかないかもしれません。
既製品はオーダーするよりも安いので、もしピッタリなものがあったらそれはそれでラッキーですけど、自分の体型に合わなかったらきちんとオーダーして作ることをオススメします。
まとめ
秋冬になると気温・水温がしだいに低くなってきますが、ウェットスーツはそんなシーズンでも快適にサーフィンできるかどうかを左右する大切なもの。
種類や特長を理解しておけば、ウェットスーツ選びにも役立つはず。
だんだん「今日は寒いな〜」と感じる日が多くなってきましたが、これからのシーズンもサーフィン楽しみましょう♪
秋からサーフィンを始めたい女子へ
日中は暑いですが、朝晩は涼しくなってきましたね。
秋ですね!
夏のサーフィンデビューを逃した女子のみなさん、秋からサーフィンを始めてみては?
初秋の今から始めればまだ水温もあたたかいので、快適にサーフィンできること間違いなし!
晩秋になると気温・水温ともに下がってくるエリアもあるので、秋のサーフィンはそうなる前にデビューするのがオススメ!
ということで今回は、秋(9月・10月・11月)のサーフィンデビューについて詳しく書いていきたいと思います。
photo credit: colourful winter in Hong Kong via photopin (license)
秋のサーフィンデビューのメリット
快適な気温・水温
夏に比べ日差しもやわらいで、水温もまだそれほど下がらない(特に初秋はまだまだあたたかい)ので、サーフィンするのには快適なシーズンです。
晩秋になると肌寒く感じられるエリアも増えてくるので、サーフィンを始めたいと思っている女子はそうなる前にサーフィンデビューしちゃいましょう♪
初期費用が安くすむ
秋は、日中の気温は夏よりも下がってきますが、水温は気温よりも2ヶ月遅れで下がり始めるので、少し肌寒いと感じるような気温になっても水温はまだまだあたたかいというエリアが多いです。
エリアによっては、秋になってもまだまだタッパーやスプリングでサーフィンできるところもあります。
これらはフルスーツに比べると安価なので、サーフィンデビューの初期費用も安くすみます。
また、タッパーやスプリングなど軽装でのサーフィンは動きやすいので上達も早いかも?
タッパー・スプリングについて詳しくはこちらの記事☟を読んでね。
波がある!
秋といえば台風シーズン。
台風によって良質なウネリが届き、サーフィンするにはもってこいのシーズンです。
サーフィンは波がなければできないスポーツ。
ウネリがたくさん届く秋は、波もあってたくさん練習できます!
ただし「波がある」と言っても、台風の波は初心者には大きすぎる場合があるので、サーフィンする時には十分に気をつけてくださいね。
ちなみに、オンショアが多い夏と違い、オフショアが吹く季節なので(主に太平洋側のエリアですが)いいコンディションでサーフィンできるのも秋のサーフィンのメリットです。
秋のサーフィンデビューのデメリット
UV対策はしっかりと!
夏よりも日差しがやわらぐので、紫外線も弱くなったと思いがちですが、秋はまだまだ紫外線が強い季節なんです。
紫外線A波(UVA)は5月が一番強くなりますが、1年を通してあまり変動しないので、秋もしっかり降り注いでいます。
紫外線B波(UVB)も6〜8月が最大となりますが、9月以降もまだまだ強い状態が続きます。
UV対策は一年中必要ですが、夏以降も油断しないようにしましょうね。
UV対策について詳しくはこちらの記事☟を読んでね。
波が大きい時は注意!
台風シーズンなので、波が大きい時のサーフィンは慎重に。
台風による波は一気にサイズアップしたり、突然【オバケセット】と呼ばれる大きな波が来たりします。
事前に波情報をチェックして、「波が大きすぎるな」という時には絶対に無理をしないようにしましょう。
台風シーズンのサーフィンについては、こちらの記事☟を読んでね。
台風シーズンにおける初心者サーファーのための注意点やアドバイスが書かれています。
参考にしてみてね。
秋のサーフィンデビュー まとめ
秋は暑すぎず寒すぎず、快適な気温・水温なので、秋のサーフィンはとっても気持ちがいいです!
波もあり、コンディションも期待できるので、サーフィンには適したシーズン。
まだまだ軽装でサーフィンできるエリアが多く、装備にもあまりお金がかからないのでサーフィンデビューにはよいシーズンだと思います。
私自身も秋のサーフィンが大好きです♪
「サーフィンを始めたい!」と思っている女子は、快適にサーフィンできる秋に始めてみてはいかがでしょう?
台風シーズン到来!初心者サーファー女子が知っておきたい3つのこと
今年は台風が短期間に次々と発生し、中には日本に上陸したものもいくつかありますね。
まず、この台風で被害に遭われた方々にお悔やみを申し上げます。
台風は、このように私たちに被害をもたらす存在ではありますが、同時に【台風スウェル】と呼ばれるウネリによって、素晴らしい波で私たちを楽しませてくれるものでもあります。
でも、台風スウェルは大きな波を発生させるので、初心者サーファーは「コワイ」と感じるかもしれません。
これから台風シーズンに突入するので(もう始まっている感じもしますが)、大きな波が発生する可能性が高くなります。
今回は、台風シーズンを迎えるにあたって、初心者サーファー女子に知っておいてほしいことを3つ書いてみたいと思います。
①台風情報をこまめにチェックしよう
http://weathernews.jp/typhoon/
台風が発生したら、進路をこまめにチェックしましょう。
自分のホームポイントに近づきすぎればウネリが強すぎて、【クローズアウト】といってサーフィンできない状態になってしまうし、遠すぎてもウネリが入ってこないので波が立たず、サーフィンできません。
台風の進路はテレビやインターネットなどでチェックできますが、初心者のうちはどういう進路をたどればホームポイントにウネリが入ってくるのか、入ってくるとすればいつ頃か…など、予測するのは難しいですよね。
そういう方は、【波情報】とよばれるサーファー向けに海のコンディションや波や風向きなどの予報を発信しているアプリやインターネットのサイトを活用してみてください。
自分のホームポイントにウネリが入ってくるタイミングや、波のサイズの予報などをチェックすることができます。
②急激なサイズアップに注意
photo credit: Maui Huge Wave via photopin (license)
台風のウネリが入り始め、さあサーフィン!と行きたいところですが、台風スウェルでのサーフィンの時に気をつけてほしいことがあります。
それは、みるみる間にサイズアップすることがあるので、注意が必要だということ。
例えば、朝は全然波がなかったのに、昼にはアタマまでサイズアップ…ということもよくあります(アタマなどという波のサイズの表し方については、今後の記事で詳しく説明しますね)
サーフィンしている間に「なんだかさっきよりも大きな波が入り出したな…」と思ったら、要注意。
その後どんどんサイズアップする可能性があります。
「ヤバイかな」と思ったら、すぐに海から上がるようにしてください。
③絶対に無理をしない
上級者のサーファーは、台風スウェルによる大きくパワフルな波を乗りこなすスキルを備えているので、台風の時でもサーフィンをすることがあります(ここで言う【台風の時】というのは【台風スウェルによる大きな波が立っている時】のことをさします)
しかし、初心者サーファーはゲット(波が割れているところまでパドルしていくこと)もままならなかったり、流れもあったりするので危険です。
波が大きく「コワイ」と感じるような時には、海には入らないようにしましょう。
コンディションが落ち着き、自分のスキルに合ったサイズになるのを待ってください。
事故に遭わないためにも、初心者は絶対に無理をしないようにしてくださいね!
http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/typhoon/
現在、台風10号が発生しており、太平洋側はどのエリアもサイズアップしています。
台風情報を確認して、初心者の方はくれぐれも無理な行動は控えてくださいね。
この台風は来週には日本列島に上陸するという予報が出ています。
台風が通過する地域に大きな被害が出ないよう祈っています。